心電図ってどんな検査?
胸や手足に電極をつけて、心臓の電気的な動きを波形で記録する検査です。仰向けで安静にした状態で行うため、痛みや放射線の心配もなく、すぐに結果がわかるのが特徴です。健康診断でもよく見かける胸に6か所、両手足に4か所の電極をつける「12誘導心電図」は、心電図検査の基本。とても身近な検査ですが、すべての心臓の異常がこれだけで分かるわけではありません。
心電図でわかること① ― 不整脈の有無
心拍が規則正しく打っているか、リズムが乱れていないかを見ることができます。リズムの乱れ、つまり不整脈は、心電図でしか正確に判断できないことも多いのです。動悸や息切れといった自覚症状が出る場合もありますが、まったく症状がないケースも少なくありません。中には命に関わるタイプの不整脈もあるため、気になる症状があれば検査を受けることが大切です。
心電図でわかること② ― 心筋梗塞や狭心症の兆候
心筋梗塞や狭心症など、心臓の血流に異常がある場合には、特有の波形が現れることがあります。とくに急性期の心筋梗塞では診断の手がかりになります。ただし、必ずしも異常な波形が出るとは限らず、血液検査や画像診断と組み合わせて総合的に判断する必要があります。
心電図でわからないこと ― 心臓の「かたち」の異常
心電図では、心臓の形や構造そのものを見ることはできません。先天的な心臓の奇形や弁膜症、心筋症などを詳しく調べるには、心臓超音波検査(エコー)やCT検査、カテーテル検査などが必要です。心肥大などの兆候が心電図に出ることもありますが、あくまで補足的な情報にすぎません。
「異常あり」と言われたら?
心電図には“正常”とされる波形の範囲がありますが、そこから少し外れるだけでも「異常」と判定されることがあります。しかし、それがすぐに病気につながるわけではありません。発作が起きていないタイミングでは、狭心症や一部の不整脈が見つからないこともあります。もし健康診断で異常を指摘された場合や、胸の違和感・動悸などの症状がある場合は、ぜひ専門医による再検査をおすすめします。
心臓の健康に関心を持つきっかけに
最近はスマートウォッチでも心電図機能が使えるようになり、心拍や波形を身近に感じる方も増えました。心電図は万能ではありませんが、心臓のトラブルを見つける手がかりになります。気になる症状がある方や健康診断の再チェックをしたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。




