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【院長ブログ】心臓のしくみと働き

2026.07.07

命を支えるポンプ ― 心臓と全身のつながり

「右心房・右心室・左心房・左心室」の4つの部屋があり、弁によって血液の逆流を防ぎながら、一定の方向に流れを保っています。左心室から全身へ、右心室から肺へと、血液は絶えず循環しています。

1日10万回 ― 休むことなく動き続ける心臓

この動きは電気信号によって保たれており、心臓は生涯にわたりリズムよく収縮を続けます。また、心臓自体も「冠動脈」によって酸素と栄養を受け取り、常に自らを支えています。

心臓の働きが弱くなると何が起きる?

心臓のポンプ機能が低下した状態が「心不全」です。全身に十分な血液を送り出せなくなり、酸素不足・栄養不足に陥ることで、以下のような症状が現れます:

・息切れしやすい

・疲れが抜けない

・足がむくむ

・手足が冷える

重症化するとどうなる?

心不全が進行すると、呼吸困難や低血圧といった命にかかわる状態に陥ることも。入院治療が必要になるケースも少なくありません。
また、心不全は一度発症すると再発しやすく、悪化を繰り返すたびに心臓だけでなく他の臓器も徐々に弱っていきます。

日本人の死因としても深刻 ― 心不全の現実

日本人の死因で最も多いのは悪性腫瘍(がん)ですが、次に多いのが心疾患です。そして、その中でも最多なのが「心不全」。
5
年後の生存率は約50%。がんに匹敵する深刻な病であることが分かります。

心不全の進行 ― 「少しずつ、確実に」悪くなる

心不全を発症すると、多くの場合は治療によって一時的に症状が改善しますが、完全に元の状態に戻ることはありません。「悪化と回復(緩解)」を繰り返しながら、徐々に心臓と全身の機能が低下していきます。

発症前からの予防がカギ

日本循環器学会では、心不全を以下の4つのステージに分類しています:

ステージA 高血圧や糖尿病など、心不全の危険因子があるが症状はない段階

ステージB 心筋梗塞や弁膜症などで心臓に構造的な異常が見られるが、まだ症状がない段階

ステージC 息切れやむくみなど、心不全の症状が現れている段階

ステージD 治療に反応しにくく、生活に強い支障がある段階

大切なのは、症状が出てからの対処ではなく、出る前の予防。ステージABの段階で生活習慣を見直し、心臓の負担を減らすことが重要です。

心臓の動きを悪くする主な要因

心臓そのものの病気:心筋梗塞・弁膜症・心筋症・不整脈

高血圧:心臓の筋肉が過剰に厚くなり、逆に動きが悪くなる

糖尿病:血管の炎症が心筋梗塞の原因になる

運動不足:生活習慣病のリスクが高まり、体力も落ちる

喫煙:血管・心臓に炎症を起こし、機能を低下させる

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