心電図をとる必要性とは?
心電図は健診や人間ドックに組み込まれており、学校や入社時の健診でもとられます。しかし、返却される結果には専門用語が多く、素人には理解しにくいものがあります。
健康診断での心電図検査は、異常を早期に捉え、真に治療が必要な人を見極めるスクリーニングとしての役割があります。結果、循環器内科で要精密検査が求められる人の多くは経過観察で問題ないことが多いです。
要精密検査が必要な場合
精密検査では、虚血性心疾患や不整脈が主な注目点です。虚血性心疾患には狭心症や心筋梗塞が含まれ、これらの疾患は時として無症状であるため注意が必要です。一方、不整脈では、突然死のリスクがある症例を特定することが重要です。
検査結果の所見は?
所見として心筋虚血や心筋障害などが示されることがあるが、実際には異常が見られない場合も多くあります。しかし、指摘された場合には、確認のための精密検査を受けることを推奨します。また、期外収縮やブルガダ症候群の疑いなど、不整脈に関する所見が出た場合、その多くは要観察とされるが、いくつかは要治療やフォローが必要な場合があります。
健康診断の真の意義について
心電図の結果、大多数の人は経過観察で問題ないことがほとんどですが、治療が必要な1~2割を見つけ出すのが健診の真の目的です。そのため、異常が指摘されたら一度は専門医の診断を受けることが重要です。
健康診断は、健康を確認するためのものです。そのため健康だからと健康診断を受けないのは逆効果であり、継続的な健診を受けることで真の健康を確保することにつながります。