弁膜症の手術後に気をつけること
1. 血液をサラサラにする薬の服用
手術後、機械弁を使用した方は生涯、生体弁を使用した方は約3カ月間、血液が固まりにくくなる「抗凝固薬(ワルファリン)」を服用する必要があります。
注意点
- ・飲み忘れを防ぐため、毎日決まった時間に服用する。
- ・飲み忘れた場合、気づいた時に1回分のみ服用し、2回分をまとめて飲まない。
- ・効果を確認するため、定期的な血液検査を受ける。
- ・ワルファリンの作用に影響を与える食品(納豆、クロレラ、青汁など)を避ける。
- ・他の薬を服用する際は、必ず主治医に相談する。
2. 出血やけがに注意
抗凝固薬を服用すると、出血しやすくなるため、日常生活での注意が必要です。
- ・転倒やけがを防ぐため、無理のない動作を心がける。
- ・歯科治療や手術を受ける際は、主治医に相談する。
- ・皮下出血が増えたり、便が黒くなる場合は、医師に連絡する。
3. 定期的な健康管理
体重の管理
毎朝、同じ時間に体重を測り、急な増減がないか確認しましょう。むくみが出たり、急に体重が増えた場合は、心臓への負担が増えている可能性があります。
脈拍・血圧の測定
不整脈や血圧の変動に注意し、異常がある場合は医師に相談しましょう。
息切れ・動悸の確認
日常生活で息切れや動悸を感じたら、無理をせず、すぐに休み、医師に相談してください。
INR(血液の固まりやすさ)の管理
INR(血液の止まりやすさを示す数値)は、適切な範囲内に保つことが重要です。定期的な検査を受け、自分のINRの値を把握しておきましょう。
4. 適度な運動を続ける
退院後は、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。
- ・軽い運動(2~3METs):ゆっくり歩く、調理、シャワー・入浴。
- ・中程度の運動(3~5METs):床掃除、自転車、ラジオ体操、ゴルフ。
- ・負担の少ないスポーツ(5METs以上):軽い農作業、水泳、野球。
5. 日常生活での注意点
食事
- ・塩分、カロリー、コレステロールを控えめに。
- ・バランスの取れた食事を心がける。
睡眠・休養
- ・十分な睡眠をとり、疲れをためない。
- ・規則正しい生活リズムを維持する。
仕事への復帰
- ・医師と相談しながら、体調に合わせて復帰時期を決める。
- ・過度なストレスや疲労を避ける。
感染症対策
- ・虫歯や歯周病の治療をしっかり行う。
- ・けがをした際は、適切な処置を受ける。
禁煙・飲酒
- ・喫煙は心疾患のリスクを高めるため、できる限り禁煙を。
- ・飲酒は適量を守り、過度の飲酒は控える。





