心臓リハビリの運動内容と頻度について
どのような運動をすればよいのでしょうか?
心臓病をお持ちの方には、ウォーキングやジョギング、自転車、エアロビクスなど、リズミカルに全身を動かす「有酸素運動」が推奨されます。有酸素運動とは、体内に取り込んだ酸素を使って筋肉を動かすエネルギーを生み出す運動のことで、比較的長時間続けることができます。
一方で、短時間に強い力を発揮する「無酸素運動」(例:重量挙げ、全力疾走)は、酸素を使わずに体内に蓄えられたエネルギーを消費するため、長時間持続できません。無酸素運動は心臓に負担をかけ、症状を悪化させたり、不整脈を引き起こしたりするリスクがあるため、心臓病の方には避けるべき運動とされています。ただし、適切な強度で行う軽い筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)は心臓病のリハビリにも有効とされているため、医療機関での指導のもと行うようにしましょう。

どの程度の強さで運動をすればよいのでしょうか?
運動の強度は、
- ・軽く汗ばむ程度
- ・「ややきつい」と感じる程度
- ・会話をしても息切れしない程度
が目安とされています。運動中の心拍数や自覚症状(疲労感、息切れなど)も、適切な強度の判断基準になります。無理のない範囲で、体に負担をかけすぎないように運動を行いましょう。
どの程度の時間、運動をすればよいのでしょうか?
1回あたり30~60分程度の運動が望ましいとされています。ただし、朝夕20分ずつ2回に分けて合計40分でも効果が期待できます。さらに、短時間の運動を頻繁に取り入れることも効果的です。
日常生活の中で、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を利用するなど、積極的に身体を動かすことも大切です。1日の総歩数としては、7000~8000歩を目標にしましょう。
また、運動を行う時間帯にも注意が必要です。
- ・避けた方が良い時間帯:起床直後、空腹時、食直後
- ・おすすめの時間帯:食後1~2時間後
暑い季節には脱水症状を防ぐためにこまめな水分補給を行い、寒い季節には手袋や帽子、マスクなどで体温調節をしながら運動しましょう。
1週間に何回、運動すればよいのでしょうか?
運動の頻度は、体調や天候にもよりますが、週に3回以上が理想的です。日本循環器学会のガイドラインでは、1週間に3~5日程度の運動を推奨しています。心臓病の軽症者や糖尿病などのリスクを抱えている方は、可能であれば毎日運動を行うことが望ましいとされています。
ただし、運動後に疲れが残る場合や、朝から体調が優れない場合には無理をせず、その日の運動は控えましょう。




