横になると息苦しい…これって病気?
「夜、横になると息苦しくて寝られない」「なんだか胸が苦しい…」そんな症状が続くと、不安になりますよね。横になると息苦しさを感じる場合、心臓や呼吸器の病気が関係していることがあります。ここでは、考えられる原因と対処法について紹介します。
心不全の可能性
横になると息苦しくなる原因として、まず考えられるのが心不全です。心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなる状態のこと。血液の流れが悪くなると、体内に余分な水分が溜まり、特に肺の周りにたまると呼吸がしづらくなります。
こんな症状がある方は要注意!
足のむくみ(特に夕方になるとひどくなる)
ちょっとした運動でも息切れする
横になると息苦しいが、座ると楽になる
このような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
睡眠時無呼吸症候群
「いびきをかく」「夜中に何度も目が覚める」「日中に異常に眠くなる」といった症状がある場合、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**が疑われます。この病気は、睡眠中に舌が喉を塞ぐことで呼吸が止まり、体に酸素が十分に行き渡らなくなるもの。重症になると、心臓にも負担がかかるため、放置せずに治療を受けることが大切です。
気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)
呼吸器の病気も、横になると苦しくなる原因のひとつ。例えば、気管支喘息の場合、気道が狭くなることで息苦しくなります。特に夜間や明け方に症状が悪化しやすいのが特徴です。
また、喫煙歴がある方は**慢性閉塞性肺疾患(COPD)**の可能性も。COPDは、肺の機能が低下することで息切れや咳が続く病気で、進行すると呼吸がどんどん苦しくなってしまいます。
息苦しさを感じたら、早めに受診を!
「たまに苦しくなるけど、しばらくすると落ち着くから大丈夫」と放置してしまうのは危険です。息苦しさの原因は、レントゲンや血液検査などの検査で特定できます。特に心不全が関係している場合、放っておくと命に関わることも。もし「横になると苦しい」「最近、呼吸が浅く感じる」といった症状が続くようなら、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。