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【院長ブログ】脈が飛ぶと感じる時は、クリニックを受診する方がよいですか?

2024.07.19

不整脈の原因

不整脈の原因は大きく3つに分けられます:脈が遅くなる「徐脈」、速くなる「頻脈」、脈が飛ぶ「期外収縮」です。

徐脈

心臓内の電気信号が作られなかったり、途中で止まったりすることで起こります。「ふらつき」「めまい」「立ちくらみ」などの症状があり、重症の場合は意識がなくなることもあります。徐脈を引き起こす病態には洞不全症候群、房室ブロックがあります。

頻脈

電気信号が多く発せられたり、異常な電気の通り道ができて電気が空回りすることで起こります。「動悸」「息切れ」「胸痛」などの症状があり、重症の場合は脈が早すぎて血圧が低下し、意識がなくなることもあります。頻脈を引き起こす病態には心房細動、発作性上室性頻拍、心室頻拍、心室細動、WPW症候群などがあります。

期外収縮

本来の電気信号のタイミングより早く刺激が出ることで起こります。心房性期外収縮と心室性期外収縮に分かれ、「脈が飛ぶ」「動悸」「胸痛」が主な症状です。

脈が飛ぶと感じる時は、クリニックを受診する方がよいですか?

脈がたまに飛ぶ程度や症状のない徐脈は心配ないことが多いですが、治療を必要とする不整脈もあります。「脈が飛ぶ」症状がある場合、不整脈や心臓病の有無を確認するために心電図検査を受けることをおすすめします。貧血や甲状腺機能亢進症、脱水でも同様の症状が出るため、持続する場合は循環器専門医を受診してください。当院では不整脈の専門外来を行っていますので、お気軽にご相談ください。

どのような検査が必要ですか?

まず心電図検査を行い、不整脈かどうかを確認します。症状がない場合は24時間心電図(ホルター心電図)を実施します。顔つきの悪い不整脈は命に関わるため、心臓エコー検査が必須です。心機能が悪い患者さんは悪性度が高く、循環器専門医による評価が必要です。顔つきの良い不整脈でも、症状が強い場合や心不全がある場合は治療が必要です。心不全の有無は身体所見、胸部レントゲン、採血などで判断します。

不整脈の治療方法

不整脈は原因疾患により治療法が異なりますが、最も多いのは期外収縮です。ほとんどは良性で治療不要ですが、精神的ストレスや睡眠不足、身体の疲労が症状を悪化させるため、規則正しい生活が重要です。基本の治療法は以下の通りです。

生活習慣改善

タバコ、カフェインの摂取過剰、ストレス、睡眠不足は不整脈を増やします。バランスの良い生活習慣が最も効果的です。

運動療法

自律神経を整え、不整脈を減らす効果があります。適切な運動量を保つことが重要です。

薬物治療

正常な電気の流れに戻す薬や、不整脈の数を減らす薬などを使用します。

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