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【院長ブログ】狭心症と心筋梗塞の違い

2024.04.02

狭心症と心筋梗塞の違いは?

狭心症と心筋梗塞は、心臓病の中でも特に誤解されやすい二つの状態です。これらの違いを理解することは、予防から治療までの対応策を適切に選択する上で重要です。

狭心症(一時的な血流障害)

狭心症は、心臓への血流が一時的に減少し、胸部に痛みが生じる状態です。おもに、心臓の酸素需要が増加した際に、狭窄した冠動脈が十分な血液を供給できないことにより発生します。この痛みは通常、数分から20分程度で自然に消失します。

心筋梗塞(永続的な心筋の損傷)

心筋梗塞は、冠動脈が完全に塞がれ、心筋への血流が長時間遮断されることで心筋細胞が死んでしまう状態です。これにより、心臓の一部が永続的に機能を失います。心筋梗塞の症状は狭心症よりも強く、長時間続き、休息しても改善しないことが多くあります。

治療法の違い

狭心症の治療には、薬物療法や生活習慣の改善が中心です。一方、心筋梗塞の治療は緊急性を要し、血流を回復させる血栓溶解療法やカテーテル手術が必要となることがあります。また、心筋梗塞後のリハビリテーションは、心機能の回復と再発防止のために重要です。

予防と早期発見

どちらの状態も、禁煙、健康的な食生活、定期的な運動が予防に効果的。早期発見のためには、胸痛や息切れなどの症状に注意し、異常を感じたらすぐに医師の診察を受けることが重要です。

狭心症と心筋梗塞を正しく理解し、適切な対応を取ることで、これらの疾患によるリスクを大幅に低減させることが可能です。自身の健康状態に注意を払い、必要に応じて医療機関を訪れることが、心臓病予防の第一歩となりますので、気になることがありましたら兵庫県淡路の「おかもと循環器クリニック」へご相談ください。

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