動脈硬化の原因
動脈硬化は動脈血管の硬化と弾力性喪失です。老化や危険因子が影響し、血管内にコレステロールが蓄積して血液流れが悪くなります。
原因は以下の通りです。
肥満
世界人口の約3分の1が肥満。過剰な脂質蓄積がインスリン抵抗性を引き起こし、耐糖能障害を招く。
糖尿病
血糖値が高い状態が持続すると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中、網膜症、腎機能障害、末梢神経障害を引き起こす。
高血圧
日本に4000万人以上が罹患。脳血管障害や心臓病の発症抑制が期待される。高血圧症は動脈硬化を進行させ、脳卒中や心疾患のリスクを高める。
脂質異常症
血中脂肪分が多すぎるか少なすぎる状態。主な原因は運動不足、偏った食事、肥満など。
これらの要因を理解し、健康管理に努めることが重要です。
動脈硬化の症状
動脈硬化による心筋梗塞の症状は、激しい胸の痛み、圧迫感、焼けつくような違和感が特徴的です。これらの症状は30分以上続き、胸全体や左肩から腕にかけて広がることもあります。呼吸困難、冷や汗、吐き気、顔面蒼白、脱力感、動悸、めまい、失神、ショック症状も現れる場合があります。
末梢動脈疾患の初期症状には、手足の冷感やしびれがあり、運動耐容能の低下や関節痛を引き起こすこともあります。間欠性跛行と呼ばれる歩行時の疼痛や、悪化すると日常生活での歩行距離の減少、安静時痛、潰瘍性病変も見られます。
動脈硬化の改善方法
動脈硬化の改善には、塩分、脂質、糖質の過剰摂取を控えることが大切です。野菜、海藻、きのこ、豆腐、納豆など血圧を安定化させる食品が推奨されます。また、有酸素運動を定期的に行うことで、血管の老化現象を抑え、一酸化窒素の増加による血管の柔軟性改善や血管収縮作用の減少が期待されます。ウォーキングやジョギングを週4~5日、1か月以上継続することが有効です。