動脈硬化とは?
動脈硬化は、血管の内壁が厚くなり硬化することで、血管の弾力性が失われる状態を指します。これにより血液の流れが悪くなり、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、心不全などの深刻な健康問題を引き起こすリスクが高まります。
動悸のセルフチェック方法
動悸があるときには、以下のような点を確認することが推奨されています。
□脈が速く感じるか
□脈が強く感じるか
□脈が一定のリズムを刻まず、飛ぶことがあるか
□脈が明らかに不規則でないか
□動悸の発症および停止が突然かどうか
□動悸が徐々に始まり徐々に終わるか
□持続時間
□動悸が始まる直前に何をしていたか
これらの項目を医師に伝えることで、動悸の原因を探る際に役立つ情報となります。
動脈硬化の主要な原因は?
以下の生活習慣病が挙げられます。
- 肥満: 肥満は体内の脂質が過剰に蓄積する状態で、これが動脈硬化のリスクを高める一因となります。過剰な体脂肪は、インスリン抵抗性を引き起こし、耐糖能障害に繋がります。日本肥満学会ではBMIが25以上を肥満と定義しています。
- 糖尿病: 糖尿病はインスリンの働き不足によって血糖値が高まる病態です。持続する高血糖状態は、血管を損傷し、動脈硬化を進行させます。
- 高血圧: 高血圧は血液が血管壁に与える圧力が常に高い状態を指します。この状態が続くと、血管壁が硬くなり、動脈硬化を促進します。
- 脂質異常症: 脂質異常症は血液中の脂質のバランスが崩れる状態を指し、特に高LDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症、低HDLコレステロール血症は動脈硬化と密接に関連しています。
これらの原因に共通するのは、不規則な生活習慣、運動不足、偏った食事、ストレスなど日常の行動パターンです。動脈硬化の進行を遅らせるには、これらのリスクファクターを改善することが重要です。
動脈硬化の予防と改善
動脈硬化を予防と改善するためには、食生活の見直しが大切です。
塩分、脂質、糖質の摂取を控え、野菜や海藻、きのこ、魚介類、大豆製品を中心とした食事が推奨されます。
また、ウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。定期的な運動は血管の老化を遅らせ、血管内の一酸化窒素の増加やエンドセリン物質の減少を促し、血管を柔軟に保つ効果があります。特に、週に4~5日、1日に数十分から1時間程度の活発なウォーキングやジョギングを継続することが効果的とされています。